7.税金(国や市などに払うお金)

​日本で働く人、住んでいる人、買い物をした人などは、国や県、市などに「税金」を払わなければなりません。みなさんから集めた税金は、みなさんの生活のために使います。主な税金は次のとおりです。

(1)所得税(国に払う税金)

働いてもらった給料など、自分に入ったお金がある人が支払います。いくら払うかは、1月1日から12月31日までの1年にもらった給料などで決まります。(約5%~約20%)所得税の支払い方法には2とおりあります。

  • 毎月、会社があなたの給料から所得税を引いて払います(「源泉徴収」といいます)
  • 会社などで源泉徴収されていない人は、自分で税務署に書類を出します。(確定申告)銀行などで支払います。

◆国に帰る人は、日本を出る前に「確定申告」をします。近くの税務署に相談してください。

(2)住民税(県や市町村に支払う税金)

1月1日に日本に住所があって働いている人は、支払わなければなりません。いくら払うかは、前の年の1月1日から12月31日にもらった給料などできまります。日本にきて1年目の場合は、前年の給料などがないので、住民税は支払いません。住民税の支払い方法は2つあります。

  • 毎月、会社があなたの給料から住民税を引いて払います。(「特別徴収」といいます)
  • 会社などで特別徴収されていない人は、6月に市役所から、いくら払うか書いてある手紙がきます。その手紙を、コンビニや銀行などにもっていって払います。


◆国に帰る人は、次のどちらかで払います。

  • 会社などの特別徴収で、帰る前に全部払います。
  • あなたの代わりに払う人を決めて、帰る前に住んでいる町の役所に知らせます。

(3)消費税

物を買ったときやサービスを受けたときに、代金といっしょに10%(8%の場合もあります)の税金を払います。

[支払う消費税の割合(金額)]

  • スーパーなどの店で買う食べ物や飲み物(お酒以外)・・・8%
  • スーパーなどで買うお酒、レストランで食べたり飲んだりするもの・・・10%
  • それ以外の物やサービス・・・10%

(4)自動車税/軽自動車税

  • 毎年4月1日に自分の車を持っている人が払います。
  • 排気量が660ccより多い車は「自動車税種別割」、排気量が660cc以下の車は「軽自動車税種別割」を払います。
  • 払う金額は、車の種類によって異なります。
  • いくら払うかかいてある手紙が4月か5月ごろ、住んでいる町や県などから、送られてきます。
  • コンビニや銀行などで、手紙に書いてある日(納期限)までに払います。

税金についてわからないとき

税務署(税金の仕事をする役所)や住んでいる町の役所などに聞いてください。
国税庁 
https://www.nta.go.jp/